オリジナルブレンド米

日本一お米の質が高いと言われる信州。中でも東信濃は、日照時間・雨量・標高・昼夜の寒暖差など、お米にとって良い気候条件がそろっています。さらに、粘土質の土壌が多いため良質で美味しいお米がとれます。国の検査開始以来、良質なお米の割合がほぼ毎年日本一。
それが東信濃のお米なのです。戦前までは、庄内米と人気を二分していたそうです。 「ブレンド米」というとあまり良いイメージをもたれませんが、ブレンドコーヒーが珈琲専門店の看板であるように、「ブレンド米」はお米マイスターの腕の見せ所。弊店では、地元の「コシヒカリ」と「あきたこまち」のブレンド米も時期に合わせて、最適なブレンド量でお米マイスターがブレンドしています。

小諸産コシヒカリ

産地の気候風土など
南北に高低差が大きいので、作られているお米の品種も異なります。標高の高い北側では「あきたこまち」、南の低めの地では「コシヒカリ」が主。
山々に囲まれ、標高も高いので昼夜の寒暖差が大きく、また日本一降水量の少ない地。しかし浅間連峰に降る雪のお蔭で水源が多く水が豊富。日本有数の硬水のためミネラルも豊富。
土壌は所々粘土質の層も。全体としては粘土でないながらも処理が細かく養分に富む土壌です。


しまった粒ながら硬すぎず、適度な粘りで歯触りも爽やかです。ほどよい甘みもあり、冷めても硬くならず美味しく食べられます。

小諸産あきたこまち

気候風土など
山々に囲まれ、標高も高いので昼夜の寒暖差が大きく、また日本一降水量の少ない地。しかし浅間連峰に降る雪のお蔭で水源が多く水が豊富。日本有数の硬水のためミネラルも豊富。
土壌は所々粘土質の層も。全体としては粘土でないながらも処理が細かく養分に富む土壌です。


粘りは少なく軟らかめで冷めても硬くなりにくいです。しかし適度な弾力があり、小粒の形状も相まって歯触りもよく、甘みもあります。

浅科五郎兵衛新田産コシヒカリ(通称 五郎兵衛米)

気候風土など
今は佐久市に合併された旧北佐久郡浅科村は小諸市の南に位置します。北は御牧ヶ原台地、南は蓼科山地に挟まれた小さな村で、そのまた一部が五郎兵衛新田です。
気候は昼夜の寒暖差に富み、雨が少なめ。(→ しっかりとした粒と甘みにつながります)
土壌は入ったら容易に抜け出られない程強力な粘土質。(→粘り)しかも栄養(→甘み)を蓄えた泥炭質の黒粘土。しかしお米以外作れない強力粘土。
水は蓼科山から引かれた用水。少雨ながらも水量豊富で、適度な硬度の水。ミネラルを運んでくれます。(→甘み ふっくら)
すべてがコシヒカリに適しています。


食味日本一に何度か輝いた味です!つぶがしっかりして硬めながら、噛むとふっくらと粘りがあり、とても甘いお米です。また艶もあり、舌ざわりも良く、冷めても美味しいのが特徴です。

五郎兵衛さんの遺徳
変わった名前の「五郎兵衛新田」は、江戸初期に開墾された圃場です。村を流れる千曲川は低いため、蓼科山から水路を掘り、引いてきました。こえに私財を投じて指揮にあたったのが市川五郎兵衛眞親(さねちか)。徳川家康からも一目置かれる上州の武士の彼が、その身分も捨てて取組みました。ここは市川家の旧領。上州の五郎兵衛には何の利もないのです。なのに…偉い!美味しいお水が穫れるのは彼のお蔭かもしれません。

小諸御牧ヶ原産コシヒカリ

気候風土など
「御牧ヶ原」は小諸市と東御市(旧北御牧村)に跨がる台地。その西端から北端にかけ、眼下を千曲川が流水、北は小諸市街を挟んで浅間山が望めます。
台地だけあり、上は平らな地。そして水源はありません。
水源は溜池に頼っています。雨が少ないので貴重。台地の上はいたる所に池があります。短所であるはずの溜池ですが実は…昼夜の寒暖差が激しいこの地にあって、溜池の水は日中の熱で温められ、夜も稲に優しい温度の水が供給されることに!
土壌は強い粘土質。旧浅科村と境を接していながらも、ここは赤粘土。適度な栄養があります。


粘りがあり、噛みはじめから豊かな甘みがあります。粒はしっかりめ。しかし硬すぎません。艶もピカイチ。舌触りも滑らかです。

佐久産コシヒカリ

気候風土など
合併して更に広くなった佐久平。その一部には“日本一美味しい”と云われるお米の産地旧浅科村も含まれます。旧佐久市のほとんどの圃場が「特A地区」(最高級ランクの圃場!)に指定されています。つまりは信州を代表する“米どころ”なのです。
山に囲まれた信州にしては珍しい平野で、中心を千曲川が南北に流れ、北に浅間山を望み、南に八ヶ岳が控えた地。東は群馬県に接した、信州の玄関口。
昼夜の寒暖差に富み、雨が少なめ。(→粒しっかり/甘み)
土壌は適度な強さの粘土質(→粘り 艶)
山に端を発する水源は、山々と同じくやはり豊富。水量も豊富。水質も硬水から軟水まで様々です。(→甘み/ふっくら)


粒がしっかり、硬めなのが第一の特徴。粘りも甘みも強いです。光沢もあり、良米の地ならではの粒揃いで、見た目にも食欲をそそります。

七穀米

2種類の古代米と5種類の雑穀を弊店でブレンドしたものです。食感が楽しめ、初めての方にも抵抗なく召し上がっていただけるように、米屋としての経験から混ぜました。弊店が、栽培方法や圃場のわかる、地元の農家さんから直接仕入れた、古代米・雑穀のみを使用しています。
お米はすぐれた食材ですが、万能ではありません。ないものは補わなければ! そこで弊店はお米の不足した栄養を少しでも補う食材として、この「七穀米」を提供しています。ではそれぞれの穀物を紹介します。

・黒米
もち米の原種。濃い紫色のため黒く見えます。炊きあがった「七穀米」の赤紫色の大半を担っています。もっちりぷちっとした食感で、ビタミンB1、E、ナイアシン、カルシウム、マグネシウムが豊富、紫色にはアントシアニンが。
・赤米
うるち米の原種。赤茶色の姿は、炊きあがった「七穀米」に赤い彩りを添えています。ぷちっとして甘みがあります。黒米同様、ビタミンB1、E、ナイアシン、カルシウム、マグネシウムが豊富で、赤茶色にはカテコールタンニンが含まれています。
・もちきび
きび餅やきび団子で食されてきた、日本人に身近な食材です。鮮やかな黄色をして、もちっとした弾力ある食感。すぐに生育する力強さを持った実の中には、ビタミンB群、E、鉄、リン、マグネシウム、亜鉛が豊富です。
・もちあわ
もちきびより小さく、少し茶色味がかった黄色をしています。ねこじゃらしから派生した日本へいは身近な食材。かすかな味わいながらもちっとした食感で、ビタミンB2、E、鉄、マグネシウム、カリウムが豊富です。
・たかきび
赤茶色の大きな実。「七穀米」の炊き上がりに赤味を出し、ぷちっとした歯応えです。世界各地で生産され、生育場所や気候を強さを持ち、ビタミンE、鉄、リン、マグネシウムに恵まれています。赤茶色にはポリフェノールが。
・大麦
麦飯など、日本では昔から重用されてきた食材。「七穀米」には搗精しただけの、潰していない大麦が入っています。縦に線の入った白い実は、弾力のあるぷりんとした食感があり、カルシウム、蛋白質、リン、カリウムが豊富です。
・そばの実
麺として日本人に身近な食材です。これをすり潰したものがそば粉。緑色を帯びたハート形の実で、優しい歯応えと甘味を持っています。穀物中最高のビタミンB群、蛋白質に恵まれ、ルチン、コリンが含まれています。